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エスニック·アイデンティティと歴史認識:中国貴州省東南部におけるエスニック·グループの「他者による政治」に関する一考察
エスニック·アイデンティティと歴史認識:中国貴州省東南部におけるエスニック·グループの「他者による政治」に関する一考察
报告字数:20957字
报告页数:17页
摘要:人類学及び歴史学の研究において、主体たる研究者は、他者に対する考察から逃れられない。人類学が考察するのは文化距離上の他者で、歴史学が考察するのは時間距離上の他者である。本稿の焦点は、エスニック·グループどうしが相互に影響し合う中で、主体たる自己と他者との関係、そしてそれらに関わる文化と時間の概念が、いかにエスニック·グループのアイデンティティと歴史認識において表現されているかという問題である。本稿は、中国貴州省東南部で、現在、ミャオ族及び「 家」と呼ばれるエスニック·グループが、漢族主導の異なる歴史時期における国家体制の下で、双方が如何に影響し合ってきたかを検討するものである。資源をめぐる競争及び権力関係において、弱い立場にあるエスニック·グループが、枠組みとして構築された他者のアイデンティティに如何に対処するか、これを考察することを通して、異なった歴史時期の中で、黔東南ミャオ族及び 家のエスニック·アイデンティティとその歴史認識が、どのように形成され、かつ相互に影響を及ぼし合ってきたかを検討してみたい。
文章目录
- 王朝権力の拡張とミャオ族の千年教蜂起における循環的歴史観
- エスニック·グループ間の矛盾による対立と
家の戦争と移動に関する記憶
- 中華民族の構築と英雄始祖伝説
- エスニック·アイデンティティ、歴史認識及び他者イメージ
- 結び